忘れる
ゴールデンウィーク真っ只中
皆さんはどのようにお過ごしですか?
私たちだけではありませんが
医療や介護の世界では
「10連休」なんてなかなか取れないかもしれないですね(笑)
ちなみに週休3日の弊社では10連休が普通に可能ですが
意外と誰も取らなかったですね(笑)
小さな子供がいる人がいないこともありますが
ケアマネジャーの仕事では
月初めが忙しいことも関係しています
いつでも休めると思うと
意外と休みにこだわらなくなるのかもしれませんね・・
さて
私たちは仕事で本当に多くの認知症の方や
そのご家族に接することが多いわけですが
よく一般の方向けに認知症の研修会をすると
「認知症にならないためにはどうすればいいか」と聞かれます
一般的には
よく人と交流したり 軽い運動をするとか
よく噛んでバランス良く食べること
よく噛むためにはできるだけ自分の歯を残したり
入れ歯を調整したり
声を出すのもいいと言われています
でも
絶対に「認知症にならない」と言い切れるものはないのではないでしょうか
そもそも
認知症の方に対して
皆さんはどのような印象をおもちですか?
確かに症状が進行すると
つまり
徘徊(家から外に出て戻れなくなる)や
火の元の管理が難しくなると
介護する家族も大変です
認知症の方を担当する時は
私たちケアマネジャーは
そのご家族も同じようにケアすることに注意を払います
でも
もしかしたら
「忘れる」=「不幸」ではないのかも・・と思うこともあります
私たちは長く高齢の方を担当していると
始めのころは認知症症状が無くても
徐々に進行する場合があり
経過を追うことができる場合があります
認知症になる前は
体のあちこちが痛いことを訴えたり
昔姑や夫に言われたことを苦にしたり
金銭管理や仕事に関する焦りだったりと
過去の人間関係の不満や将来に対する不安などの訴えが多かったのが
徐々にそれらの訴えが少なくなったり
穏やかな表情になる場合があります
「忘れる」ことで徐々に不安などの感情を手放しているのかもしれません
また
がん末期の方で認知症もある場合
痛みの訴えが幾分少ないような印象があります
もちろんそのような方は自分の不調を上手く表出することも難しいため
細やかな観察は必要になります
でも 多くの終末期の方を担当させて頂いて
認知症があって良かったかもしれない と感じたことがあるのは
私だけではないようです
皆さんは「忘れたい」ことはないですか?
私はありますよ いっぱい(笑)
あの人に対する怒りや恥ずかしかったこと
どうしてあんなことをしたんだろうという後悔
いつの間にか忘れてしまっていることもあるけど
何かのきっかけで
ニョキっと思い出す・・
いいかげん手放したいんですけどね・・
もちろん
認知症を予防できるような取り組みも大切です
でも可能なら
認知症になっても困らないような地域づくりも重要かもしれません
道に迷ってもちゃんと家に帰ることができる
大事なことを自分で決められるようなサポートを受ける
安心して「認知症になれる」地域ができるといいですね
だから
前出の食事や運動などの予防の他に
できるだけ今のうちから地域の人と交流をもったり
元気な時に誰かのために支援することをお勧めします
これはこれまで多くの認知症の方を担当してきて
さすがに自宅での生活は難しいのではないかと思っても
元気な時に周囲のために社会参加してきた方は
地域の方に支えられて穏やかに過ごせる方が多いと感じるからです
認知症の不安があるなら
地域と仲良く・・かな
あまり知られていませんが(笑)
三沢市もネットワークづくりに取り組んでいるんですよ
今年はコロナ禍も落ち着きますし
認知症サポーター養成講座も多く開催されます
どうか
関心をもって参加してみてください
私たちの「ゆく道」ですからね
余談ですが
藤井 風さんという方の「帰ろう」という曲を聞いてみてください
しみますよ(笑)
食堂のエプロンをお揃いにしてみました(笑)
見えにくいかもしれませんが
しいたけとか刺繍してあります(笑)
今年の桜の開花は早かったですねえ!
先月の弁当は お花見弁当にしてみました
ごはんは 筍とアサリの炊き込みご飯です
久しぶりに筍を茹でました(笑)
次回一日食堂たまゆら開店日は
5月13日(土)です
是非お越しください!!