ケアマネジャー

みなさんはケアマネジャーという職業をご存じですか?

よく「ケアマネージャー」と書かれることがありますが

「ケアマネジャー」なんだそうです

日本語で言うと「介護支援専門員」です

この資格は介護保険制度とともに新しくできた資格ですが

国家資格ではありません

 

この記事を書いている私も普段はケアマネジャーの仕事をしています

仕事の内容は多岐にわたります

40歳以上の病気やケガなどにより生活に何らかの支障が出た方の相談を受け

御本人や御家族の代わりに介護保険の申請代行を行ったり

「要支援」や「要介護」状態に応じて状況を把握し

元気になるためにはどのような支援が必要なのかを御本人や御家族とともに考え

その結果により必要なサービス(デイサービスや福祉用具レンタルなど)利用を

調整します

更にサービス利用が始まってからも毎月訪問し

当初の困りごとがサービス利用によって良くなっているか

更に困りごとが増えていないか等の「モニタリング」を絶えずしていきます

 

ケアマネジャー(略してケアマネとします)の1か月のスケジュール例です

月初めは10日までに利用者の前月のサービス利用した各事業所から実際に利用しましたという「実績」という書類が送られてくるので、それをパソコンに入力します

余談ですが、この作業は年を重ねると目がチカチカして大変です(笑)

ですが

ここで間違うと事業者さんにお金がきちんと振り込まれなかったりするので

見えなくても集中します(でも時々ミスします。事業者さん、すいません!)

 

また、市町村によってはこの頃になると「認定調査」依頼がきます

依頼により訪問し、「トイレ動作」や「お金の管理」など74項目について

お話を伺いますが、約40分から1時間弱程度かかります

調査を終えて事務所に戻るとそれを入力します

私は集中しても1時間から2時間、場合によっては半日かかることも・・・

 

1か月を通じては

先ほども出てきた「モニタリング」訪問がメインになります

御利用者のご自宅を訪問し、生活の困りごとが悪化していないか

計画したサービス利用がうまく機能して、その方の生活の質が向上しているか

介護している御家族がつかれていないか・・・など、翌月も同じサービス内容でいいか意向確認します

この時に必要であればサービス内容を見直します

場合によってはヘルパーなどのサービスの追加が必要であれば

事業所へ情報提供し、「担当者会議」という事前の打ち合わせのようなものを

開催します

 

モニタリングが終わって御利用者の意向を確認したら

月末までに各事業所へ翌月の予定表「提供票」というものをお渡しします

デイサービスやヘルパー事業所は、この提供票に沿ってサービスを提供していきます

以前は手渡ししながら事業所さんと情報交換したり雑談もできましたが

最近は感染予防のためにFAXや郵送になり

ワイワイ雑談もしにくくなりました

大事な時間でしたが 仕方ないですね

 

このほか

新規の相談対応、入院・退院時の病院との情報交換

事業所との情報共有

「もうデイサービスに行きたくないと夫が言っている!どうしよう?」といった

電話で訪問したり

「認知症の方が徘徊していなくなった!」などの連絡で探したり・・・

 

様々なことに対応しますが、ケアマネはこれらの経過を全て記録に残さなければなりません

とにかくパソコンに向かう時間が長いです

というより作らなければならない書類がたくさんあるのです

日中は訪問などをすることも多いので、事務作業の効率化は必須課題です

 

このほかケアマネは更新制になっているため

5年ごとに数日間の研修を受講しなければなりません

提出課題もあるし

受講中に相談があると、研修後に電話をかけまくらなければなりません(笑)

 

大きな事業所のなかのケアマネの仕事は

他事業所からみるといつも座っているため「暇そう」と見られることもあるようです

逆に 利用者からみると事業所に電話してもいなかったり

モニタリング訪問中でも何度も会社の携帯に電話がかかってくるのをみると

「忙しいねえ」と言われることが多いです

実際は・・

感じ方は人それぞれでしょうからわかりませんが

私はみんなと変わらないように思います(笑)

 

このような職業ですが

ケアマネジャーって楽しいの?と聞かれると・・・

「楽しい」と思っています

ケアマネは直接的に施設の介護職員のように入浴介助もしない

訪問看護師のように医療行為をするわけでもなく

ホームヘルパーのようにトイレ介助や家事援助をするわけでもないです

商売道具は「言葉」だけです

だからこそ難しいのですが・・・

 

言葉、つまりコミュニケーションによって

人が元気なっていく経過を見ることができる職業だと思っています

ケアマネと御利用者やその御家族とのコミュニケーション

ケアマネとサービス提供している事業者とのコミュニケーション

ケアマネと地域とのコミュニケーション

それらが上手くかみ合って御利用者の心身が元気になるのを見ることができたり

もともと御利用者自身がもっている力が発揮されるのを目の当たりにすると

この仕事をしてきて本当によかったなあと思います

 

ただ・・・

どんなに楽しい仕事でも

おそらく仲間がいなかったら続かないだろうなあ

仕事が大変でも 楽しくても

共有できる仲間があってこそとは思います

共有といっても個人情報の観点から誰とでも共有できるわけではないので

職場や関係機関との連携が大切です

 

たまゆらのケアマネは現在4名ですが

きっと

御利用者が元気になるためには

ケアマネ自身が元気な方がいいかなと思うので

これからもコミュニケーションをとれるような職場づくりを目指します

先日津軽金山焼祭りにお邪魔しました

窯の中も素敵にディスプレイされていました

半額だったので、普段使いの食器を購入しました!

リンゴの花も可憐でした

 

 

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です